世界最大の癒し系♪ ― 2007年05月13日 14時55分12秒
5月5日。 キャンプ場を出た後、山を下りて向かったのは長崎バイオパーク。
バイオパークに行く事は最初から決めていた。というか、むしろバイオパークを目的地としてキャンプ場を決めた所がある。
バイオパークの中でも、今回はお目当ての動物がいた。
それは、
カピバラ。
知ってる人は知っている「世界最大のネズミ」である。
(実は「世界最大のげっ歯類」が正しく、ネズミよりはウサギ、もっと言えば多分モルモットやマーラに近い種類のはず。完全な草食)
以前からバイオパークのカピバラは一部で話題になっていて、なんとなくその「ぬぼー」とした風情が気になっていた。
ドアを押し開けて勝手に出ていき、園内をうろうろしているなんてエピソードを面白がってもいた。
雨がちだったせいか、カピバラはちゃんと柵の中にいた。わらわらと。
カピバラの魅力は何と言っても
この体制から尻をわしゃわしゃと触られても全く動じない、そのぬぼーーーっとした佇まいと
何を考えてるのかわからない半目。
カピバラは水が好きで、水の中に糞をする習性がある。そのため足には水かきが着いているし、毛は太くてたわしのようにばさばさしている。
撫でごこちは必ずしも良いとは言えない。それでも、
かわいいー♪
かわいいーー♪
萌えーーーーー♪
何故かかわいい。どうにもかわいい。癒される。
どうにも我が家のツボにはまるのは、
うちにいるモルモットに似ているからかもしれない。
「でっかいモル」と言ったら飼育員さんが同意してくれたが、その後で一言。
「こっちの方がタチ悪いですね」
すたすた。
「ねえねえ、カピバラ、うちで飼いたい」
娘の目が真剣だ。
飼育員さんによると、自宅でカピバラを飼うならお風呂だとか。水の中で糞をする習性故、水場は必ず必要。
「カピバラ飼おうと思ったらお風呂で飼わないかんから(お風呂入れなくなるよ)」
「うーん」
「お金持ちやったらねぇ、庭にカピバラ専用の池を作って飼えるかもねぇ」
「……いいねぇ、お金持ちって」
これがきっかけで娘が金に執着するようになったらどうしよう、と心配する母であった。
【注1】
バイオパークは非常に面白い動物園だが、疲れている時にはお勧めしない。
園全体がかなり広い上に、非常にアップダウンが激しい。途中でアイスクリームでも食べないとやってられない。 あと、100円玉は沢山用意しておこう。
【注2】
モルモットやカピバラに魅せられた人は、くれぐれも南米への旅行はやめましょう。
特にモルモット。ふっつーに「食用」です。
麩屋町でお麩会(単なる雑感) ― 2007年05月26日 14時07分29秒
<さて、誰でしょう>
写真は撮りたかった。そのためにカメラも持ってきた。
しかし、家で撮った写真を見て愕然。
まともに撮れた写真なんてありゃしない。本当に無い。全く無い。ブレてるわ、ボケてるわ、挙げ句の果てには傾いている。
もちろん緊張してはいたけれど、自分としてはそれなりに普通に振る舞っているつもりでいた。決して普通なんてものではなく実はガチガチの舞い上がりの狂躁状態だった事を、誰よりも写真が物語っている。
<お店に移動している時に撮った、全然関係ない家>
オフ会と言うもの自体が生まれて初めての体験。おぼろげながらでも内面を伺い知ったその後に外面に出会うなんて機会は、そうそうあるものではない、と思う。
ネットで知っているハンドルネームのその人と、実際に目の前にいるその人が、もちろん同一なのは頭でわかっているのだけれど、なんだかうまく繋がらなくてしばらく私は少しだけ混乱していた。
ひとつわかった事は、コメント等の文章とその人の口から出る言葉が、やっぱり、確かに、同じなんだと言う事。
<オフ会のひとこま>
翻って私。
会社で飲み会に行ったりすると私は大抵人の話を聞いて笑っているだけだったりする。もちろん楽しんでいないわけではない。ただ、どうにも喋れない。
今回も実に見事に私は喋れなかった。ほとんど話をしていない人もいる。これじゃあ印象もへったくれも無いのじゃなかろうか。それでも、とにかく私は楽しかった。とてつもなく刺激になった。
外からそうは見えなかったとしても。
皆様、ありがとうございました。これに懲りずにまた呼んで下さい。
* * *
大阪に着いてから我が娘はぶつくさの言い通しだった。どれだけ周囲の大人に気を使わせた事か、その上愛想のひとつもないのである。
「あー、疲れた」 家に帰って娘が呟く。
「疲れた?」
「うん」
「じゃあ、今度こういう事があったら、かーちゃんひとりで行くから」
「……………えー。結構楽しかったのに」
間違いなく、我々は親子だった。
今回のオフ会参加者に、ささやかながらお土産があります。
パスワード付きzipファイルにしてあります。パスワードはローマ字で今回オフを行ったお店の名前。
パスワードがわからない、パスワード付きzipファイルが解凍できない等は、すみませんがコメントで個別にご相談下さい。
7.56MBありますので、右クリック→「ダウンロード」でどうぞ。
こちら
幼虫の危機 ― 2007年05月31日 12時58分33秒
<注>
この先、芋虫青虫の写真が目白押しです。苦手な人は注意深く読み飛ばして下さいませ。
家から少し離れた所に、駐車場を借りている。
駐車場のすぐ前のアパートに去年越してきた人が、枯れかけた小さな柑橘系の鉢を道端に放置している。
去年、その鉢は夏が来る前にアゲハの幼虫に丸裸にされた。丸裸にされるまで食われるという事はアゲハの幼虫にすれば餌が足りないという事で多分まともに成虫になれたものは少なかったと思うのだが、周りには他に柑橘系の木は見当たらず、柑橘系を植えている家も知らず、私達は手が出せなかった。
そして今年。
旦那に呼ばれて行ってみると、なんと! 丸裸だった鉢が春になってようやく出した若葉に、去年を上回るアゲハの若齢幼虫がびっしり。小さな若葉の一枚毎に幼虫一匹いるのではないかと思われる数。
破綻は迫っていた。すぐ、そこに。
「どうにかならんの?」
「ミカンの葉が何処かにあればなぁ」
そして間もなく、旦那が知り合いのギャラリーからミカンの枝を貰ってきた。
「じゃ、あれ、引き取る?」
「うん」
そして、引き取った幼虫が7匹。それでもあの鉢にいた幼虫の半分程度だ。全部を引き取らなかったのは、その後柑橘系の葉を供給するあてが無かった為である。
ネットで調べると種類はナミアゲハ、普通の揚羽蝶である。
引き取った時は全員若齢幼虫(鳥の糞に擬態)だったのだが、引き取ったその日に一匹脱皮、その後続々と脱皮し数日でプラスティック水槽は「あおむし」で埋まった。
その後、すっかり裸になった鉢でまだうろうろしていた若齢幼虫を旦那が2匹拾ってきてしまい、幼虫は合計9匹。
そして5月も終わる頃になると最初の7匹は全て蛹化。残り2匹も順調に育っていて、そろそろ葉も少なくていいかなと思い始めた頃。
娘が私を呼ぶ。「かーちゃん、変なのがいる」
すわ寄生バチ出たか! とよくよく見たら、こいつ葉を食べている。
「ミカンの葉を食べているのなら、アゲハ、か?」
偶然枝についていた卵が水槽の中で孵化したとしか考えられない。なんという偶然。(幼虫にとって)なんという幸運。
しかも、
「こいつ、ナミアゲハじゃないぞ。クロアゲハか、もしかしてカラスアゲハ」
「えええええええええ」
とにかく苦労したのは旦那だった。そろそろ子育て、もとい幼虫育ても終わるかと思っていた所に。また柑橘系の葉を探して来なくてはいけない。山は周りにいくらでもあるが、山に入って沢山ある木の中から柑橘系を選ぶ事なんか(旦那に)出来るわけが無い。何処かの家の庭木から枝を頂くのが一番確実なのだ。
最初に葉を貰ったギャラリーは家から遠く、旦那は近場の友人を訪ねて回り、友人の知り合いの庭の枝を貰ったりしていた。先日どこからか枝を持って帰ってきた旦那がぽつりと一言。
「これと引き換えにライブしてきた。10分」
旦那、ありがとう。おつかれさま。
5月30日、
一番最初の蛹が変色。こりゃ羽化は明日だ。
そして今朝、
もう羽根も頭も透けて見える。
しかし出てくる気配がないのでうっかり二度寝をしていたら、
羽化してた!!!
小振りに見えない事も無いが、とにかく途中で死ぬ事も無く、寄生バチにやられる事も無く、無事に羽化したよ。良かった良かった。うう(感涙)
羽化に間に合わず学校に行ってしまった娘には悪いが、娘が帰る前にベランダから外に放してやった。無事元気に飛んで行った。
アゲハチョウ、
間近で見ると、かっこいい。
さて、あと蛹6個、あおむし2匹、ちび1匹。
この先、芋虫青虫の写真が目白押しです。苦手な人は注意深く読み飛ばして下さいませ。
家から少し離れた所に、駐車場を借りている。
駐車場のすぐ前のアパートに去年越してきた人が、枯れかけた小さな柑橘系の鉢を道端に放置している。
去年、その鉢は夏が来る前にアゲハの幼虫に丸裸にされた。丸裸にされるまで食われるという事はアゲハの幼虫にすれば餌が足りないという事で多分まともに成虫になれたものは少なかったと思うのだが、周りには他に柑橘系の木は見当たらず、柑橘系を植えている家も知らず、私達は手が出せなかった。
そして今年。
旦那に呼ばれて行ってみると、なんと! 丸裸だった鉢が春になってようやく出した若葉に、去年を上回るアゲハの若齢幼虫がびっしり。小さな若葉の一枚毎に幼虫一匹いるのではないかと思われる数。
破綻は迫っていた。すぐ、そこに。
「どうにかならんの?」
「ミカンの葉が何処かにあればなぁ」
そして間もなく、旦那が知り合いのギャラリーからミカンの枝を貰ってきた。
「じゃ、あれ、引き取る?」
「うん」
そして、引き取った幼虫が7匹。それでもあの鉢にいた幼虫の半分程度だ。全部を引き取らなかったのは、その後柑橘系の葉を供給するあてが無かった為である。
ネットで調べると種類はナミアゲハ、普通の揚羽蝶である。
引き取った時は全員若齢幼虫(鳥の糞に擬態)だったのだが、引き取ったその日に一匹脱皮、その後続々と脱皮し数日でプラスティック水槽は「あおむし」で埋まった。
その後、すっかり裸になった鉢でまだうろうろしていた若齢幼虫を旦那が2匹拾ってきてしまい、幼虫は合計9匹。
そして5月も終わる頃になると最初の7匹は全て蛹化。残り2匹も順調に育っていて、そろそろ葉も少なくていいかなと思い始めた頃。
娘が私を呼ぶ。「かーちゃん、変なのがいる」
すわ寄生バチ出たか! とよくよく見たら、こいつ葉を食べている。
「ミカンの葉を食べているのなら、アゲハ、か?」
偶然枝についていた卵が水槽の中で孵化したとしか考えられない。なんという偶然。(幼虫にとって)なんという幸運。
しかも、
「こいつ、ナミアゲハじゃないぞ。クロアゲハか、もしかしてカラスアゲハ」
「えええええええええ」
とにかく苦労したのは旦那だった。そろそろ子育て、もとい幼虫育ても終わるかと思っていた所に。また柑橘系の葉を探して来なくてはいけない。山は周りにいくらでもあるが、山に入って沢山ある木の中から柑橘系を選ぶ事なんか(旦那に)出来るわけが無い。何処かの家の庭木から枝を頂くのが一番確実なのだ。
最初に葉を貰ったギャラリーは家から遠く、旦那は近場の友人を訪ねて回り、友人の知り合いの庭の枝を貰ったりしていた。先日どこからか枝を持って帰ってきた旦那がぽつりと一言。
「これと引き換えにライブしてきた。10分」
旦那、ありがとう。おつかれさま。
5月30日、
一番最初の蛹が変色。こりゃ羽化は明日だ。
そして今朝、
もう羽根も頭も透けて見える。
しかし出てくる気配がないのでうっかり二度寝をしていたら、
羽化してた!!!
小振りに見えない事も無いが、とにかく途中で死ぬ事も無く、寄生バチにやられる事も無く、無事に羽化したよ。良かった良かった。うう(感涙)
羽化に間に合わず学校に行ってしまった娘には悪いが、娘が帰る前にベランダから外に放してやった。無事元気に飛んで行った。
アゲハチョウ、
間近で見ると、かっこいい。
さて、あと蛹6個、あおむし2匹、ちび1匹。
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