初春キャンプ③2008年04月09日 00時09分45秒




 しかし、暖かい。
 夜の寒さは一体なんだったんだと思うくらい暖かい。
 買い物を終えてキャンプ場に帰ってくると、家族三人テントの中でのんびり。温室のようにぽかぽかと温められたテントの中は気持ちがいい。

…………。

 どうやら私が最後まで寝ていたらしい。
 眼を覚ますと夕方、旦那は夕食の準備をしていた。といっても今夜は鍋なのでやはり準備といってもたかが知れている。娘は一人でせっせとのこぎりを使っている(笑)
 鍋はサイコーだった。美味しいし、身体も温まる。横の焚き火で焼き芋をリベンジ。濡らしたキッチンペーパーで芋を包んだおかげでがんがん燃やしても成功。ホクホクと頂いた。



 さて、夜。
 昼の買い物のときに買い足した「使い捨てカイロ」20個。ただ、時期のせいか貼るタイプが売り切れで通常タイプを購入。もちろん、ガムテープで服に貼るのだ。
 昨日の失敗はとにかく足全体が寒かったこと。だからまず足にカイロ。足の裏、ふくらはぎ、太もも、もちろん肩と背中にも。そして上半身は服を一枚増やし、実は昨日余っていた毛布を残らずシュラフの上に掛ける。

 娘にも貼るように勧めると、なんと「いい。寒くないから」と足の裏に貼った程度。
 寒くないって、昨日眠れなかったのは寒いって事だぞ。
「いや、いい」
 貼るくらい貼っときゃいいのに、と思うのだが、こういうところはすこぶる強情な我が娘だったりする。
 今日は遊びもパスしてとっととシュラフに潜り込む。

 カイロを貼っているにもかかわらず、なお足が冷たい。
 しかし、しばらくじっとしていると、じわっと足が温かくなってき…………。

 ……………………。

 足が温まったと同時に、私は爆睡したらしい。
 気が付いたら明け方近く。目が覚めてしまったので外で夜明けを待ってみることにした。






 飛行機雲が残っているところを見ると、若干天気は下り坂のようだ。
 寝てしまったので昨夜より暖かかったのかと思ったが、やはり霜柱もきちんと立っている。
 カメラのバッテリーも凍っている。

 娘と旦那を起こし、パンとミニカップめんで軽く朝食を済ませる。
 娘曰く「やっぱり眠れなかった」自業自得じゃー。学習しろー。

 段ボールを焚き火でさっくり燃やした後、片づけと火の始末をしてキャンプ場を後にした。
 温泉に入って疲れをとった後、てきとーに昼食を食べて、特にどこにも寄らず帰宅。



 写真は小国町の昼食を食べた店に居たねこと、ねこやなぎ。



 「なーに無断で写真撮ってんだゴルァ」って目でにゃあ、と鳴かれた。



 今回、ぎんなん家のキャンプにしては珍しく天候に恵まれた……いや、やはり恵まれなかったのか?
 とにかく、さむーいキャンプだった。
 家族で言っていたのは「また夏に来よう!」ということ。夏は非常に涼しく快適らしい。公園の中に小川も通っている。公園の名前になっているヒゴタイの花も8月に開く。
 夏にリベンジを誓う一家であった。

 やはりキャンプは焚き火である。
 火が無くちゃ物足りない。
 しかし、焚き火が可能なキャンプ場は現在非常に少ない。直火は地面にいい影響を与えないし、火事の危険もあるし、ちゃんと始末して帰らないキャンパーも居るから、しょうがないのだが……。

 焚き火がしたーい。

 ってことで、今、私は真剣に焚き火台の購入を検討している。
 あと、一度スモークに挑戦したい。
 夢が広がる今日この頃。

 おわりっ。
 つまらない文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

コメント

_ いづみ ― 2008年04月09日 01時58分56秒

めんどくさがりのインドア派なんですが、この明け方の写真を見て、猛烈にキャンプに行ってみたくなりました。自分だけの空って感じ!自然は誰もが独り占めできる、懐の深さを持っていますね。

ねこ(と)やなぎもなごみ系。柳の枝に猫がいる♪彼または彼女は毛並みもいいし相当かわいがられてますね。これぞ猫かわいがり。

たき火はいいですねぇ。エルの育児サークルでは、神社の境内でたき火して(もちろん消防署に届け出済み)焼き芋をするんですが、わらわらしていた2,3歳の子どもたちが、火を見つめてしーんとなったのには驚きました。

バーチャルキャンプ、楽しかったです。また連れて行ってくださいませ(笑)

_ おさか ― 2008年04月09日 09時42分32秒

いいなあキャンプー
火っていいですよね
ろくこさんじゃないけど、なんかこう原始の心を掻き立てられるというか(笑

>スモークに挑戦したい
絵が浮かびました
ぎんなんさんがゴーカイにぶつ切りハムを串にさして焼き
それを隣でもくもくと食べるなっちゃん
「どーだ、うまいか」
「うん♪」

_ ぎんなん ― 2008年04月09日 11時40分07秒

いづみさん、
夜明けを迎える体験は今でもたまにありますが(大抵仕事で徹夜)、山の中でひとりきり迎える夜明けってのはまた違いましたね。たまたまその日の朝は色っぽい夜明けで得した気分(^_^)

ねこちゃんは見てわかるとおり店の前に紐で括り付けられちゃっているせいか、もしくはそういう猫なのか、終始不機嫌そうではありました。

火をじっと見つめる気持ち、わかるぞー。
ぎんなん家はまたGWにキャンプに行くんじゃないかと思います。今度は近場でのんびりと。

おさかさん、
不思議なんですよねぇ、火って。一種の癒しなんだろうか。

> ぎんなんさんがゴーカイにぶつ切りハムを串に

「腕白でもいい。
 たくましく育って欲しい」

ハイディハイディフレハイディホー♪

って、それはハンバーグか(笑)
で、旦那は横でこまごまと片づけしてるんですよね(笑)

_ mukamuka72002 ― 2008年04月09日 13時26分39秒

>特にどこにも寄らず帰宅。
ホッとしました。
最近、猫も杓子も中学生もホームレス流行りですから、
ひっとして、ホームレス・ファミリー?
良かったですねー、帰る家があって。
家の中で、盛大にキャンプファイヤー!
危険ですから、やめましょうね。
キャンプファイヤーだけに、家族で、“非”を分かち合うことになりますから。

_ ヴァッキーノ ― 2008年04月09日 15時59分34秒

友達とBBQしたり、キャンプ行ったりすると
スモークの箱、なんて言ったかなあ、
「燻製大王」みたいなヤツを持ってきて、
魚を燻製にして食べさせてもらいます。
結構かんたんですよ。
あれはいいですね。
ソーセージとかがおいしいです。

_ ぎんなん ― 2008年04月09日 17時58分24秒

mukaさん、
中学生のほうは、あれ実際は1日2日くらいだったという噂がありますね。野宿ですね。
家の中でキャンプファイヤーをしたら、被害はうちだけじゃすみませんね。ご近所と共に分かち合いです。

ヴァッキー、
簡単にスモークできるといえば、魚の干物、ゆでたまご、チーズが定番ですね。市販のソーセージをスモークするだけでもおいしいと聞きましたが、やっぱり美味しいですか。じゅるり。
あとは蒲鉾とか、ミックスナッツとかもできるらしいですよ。もう完全におつまみだ。旦那がウハウハです。

_ 儚い預言者 ― 2008年04月10日 11時56分16秒

 人は空の下にいる。この喜び。大地の上にいる。この幸せ。
 空の色の、心色はいつも夢の目覚めをときめかせる。

 スモークすれば、夢の燻りが味になる、最高。

 キャンプがいつもいのちの夢を運んでいく。それは生きる原点、その感覚。生きていてよかった。

_ ぎんなん ― 2008年04月10日 15時25分44秒

預言者さま、
キャンプというのは、生活の原点に立ち返るという行為なのかもしれませんね。そしてそれが現代人の「癒し」になるとしたら、我々は既に大きなものを失ってるんでしょうねぇ。
キャンプはどうも親のほうがはまりつつある感じではあります。とはいえ、テントも建てない炭も熾さないものぐさキャンプなんですけど。

今、あちこちのスモークレシピを見て回っています。預言者さまもお勧めがあれば、是非。

_ 儚い預言者 ― 2008年04月10日 21時19分10秒

 スモークはリスクは少ないと思いますが、もしもという事を考えれば、そのままでも食べられるようなものがいいのかも知れませんが、私がしたのは大分昔ですが、生肉の塊2キロを、たぶん桜のチップで2時間ほどスモークしたら、何と抜群の出来。中がほのかで、外が燻されて、丁度ウェルダムの反対、なんだっけ、そうミディアムのまだ焼きの薄いやつ。皆に配ったとたんに、無くなるぐらいの美味しさでした。これは、昔の贅沢が出来た時の話です。
 魚なら鮭ですか。肉ならやっぱり奮発して塊を買ってすると、喝が入って?、必ず美味しいものが出来ると思います。

_ ぎんなん ― 2008年04月10日 22時49分02秒

預言者さま、
ええ? それはミディアムレアくらい? というか、ローストビーフを作っちゃったってことですか? 下処理はどのくらいしたんでしょう。わー、なるほど。そういうのもありですか。
鮭でもスモークサーモンじゃなくて、ローストサーモンな感じですか?

だったら、牛のたたきを作る牛モモ肉のほそながーい部分、あれで作ったらおいしいかも知れませんねぇ。ああ、なるほどなるほど。いいこと聞きました。火が通らなくても大丈夫なんですもんねぇ。

わくわくしてきた。お腹すいてきた(汗)

_ ろくこ ― 2008年04月11日 10時10分08秒

キャンプって若い頃に行って以来行ってないけど
星がきれいだし
木も草も自然がいっぱいあって
なんとなく好き
昔はトイレに対して恐怖感があったけど
今はきれいでしょ?

うちの旦那さんも火を見るのがすっごく好きで
近所の神社の火焚き祭というのが秋にあるのだけど
その迫力に喜んでいました
なんだろうねー
キャンプってキャンプファイヤーがつきものだしねー
DNAに訴えるものがあるのかなぁ

スモーク系っておいしそう
家で作るのは勇気いるしなぁ

_ ぎんなん ― 2008年04月11日 22時03分07秒

ろくこさん、
そうそう、ちゃんと設備の整っている最近のキャンプ場は綺麗ですね、トイレ。山の中でも水洗です。紙もあるし(笑)
ファミリーを呼び込むためには欠かせないところなんでしょうね。
敷地内に温泉のあるキャンプ場とかもありますよ。

火を使うことも少ない今、大きい火を見る機会はもっとないですもんねぇ。お祭りで見られるのならちょっとうらやましい。
DNAかあ。人間になる前の記憶なんでしょうかねぇ。

本当にスモーク料理が好きな人は家でもやるようです。ながーい時間をかけてじっくり仕込んでいくようなものもあるから。やはり気を使うみたいですね、ご近所に。
「一度ご近所におすそ分けすれば文句を言われなくなります」とか書いてあるサイトがあったような無かったような(笑)

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